
『ソロモンの指輪』
この本は介護の本ではありません。
コンラートローレンツ博士の動物行動学の本です。
ここに描かれている動物との向き合い方が
私の介護へのスタンスの源流ともなっていると思います。
大学受験の勉強にいそしんでいた頃、
薦められて読んだ本でした。
とても読みやすい素敵な本です。
私は動物好きではありません。動物嫌いでもありません。
家畜とペットの違い、を誰しもが理解をしています。
ところが動物としての人間という存在を見落としてしまうからでしょうか
介護という現場で起こる社会問題を聞くにつけ
人間という動物を家畜として扱っていった先の
双方の不幸と感じられてなりません。
これほどまでにペット文化が成熟した日本だからこそ、
家畜ですら尊厳と愛情を注がれて育まれる日本だからこそ、
優れた介護文化は「すぐそこにある世界」だと思います。
認知症であれなんであれ、
「共通の言語文化を有する関係」というだけで
他の動物よりもずっとコミュニケーションが取りやすい、
それが私にとっての「おばあちゃん」という存在です。